高知大学農林海洋科学部・大学院総合人間自然科学研究科農林海洋科学専攻

進路・就職
ここでは、各学科のキャリアイメージと先輩たちの就活体験談、
就活サポート体制や取得できる資格についてご紹介します。

−先輩たちの就活体験−

農学知識を活かした営業職への道。 背伸びをせず一歩ずつ歩んでいきたい

本部貴洋

暖地農学科4年(2009年度取材)
宮崎県出身
株式会社太陽 内定

Q 就職活動を始めた時期をおしえてください。

就活を始めたのは、3年生の10月頃です。大学の就職課のセミナーやリクナビのガイダンスがあったので、まずはそういった説明会に参加しました。ただ本格的に動き始めたのは、年を明けてからですね。

Q どのような就職活動をしましたか。

僕は人と話すことが好きなので、最初から営業職を希望していました。最初は業種を絞らずにいろいろな企業を検討しました。 実は子どもの頃から親戚のおじいさんのお米収穫を手伝っていて、漠然と将来は農業に関わる仕事がしたいと思っていました。所属していた植物環境システム学研究室では、麦飯石が植物や土壌に与える影響などを研究していたので、就活をしていくなかで、やはり農業関係に携わりたいという自分の気持ちがはっきりしてきました。 内定をいただいたのは、農機具メーカーである株式会社太陽の営業職です。

Q 就活中のエピソードを教えてください。

楽しかったのは、面接で他校の学生と知り合い、仲良くなれたこと。就活の情報を交換したり、お互い頑張っていこうと励まし合ったり、とても良い刺激になりました。 大変だったのは、説明会や面接のための移動費です。僕の場合は3社しか受けていないので、ほかの人に比べたらそれほどでもないかもしれません。それでも、一次や二次面接では交通費は支給されませんから、学生の僕にとっては大きな出費でした。

Q 就活中に自己分析はしましたか。

自己分析というより、他己分析をできるだけするように心がけていました。大学の友人や地元の友人に、自分がどういう人間なのか、よく聞いていましたね。そうすると自分が思っていることと違う面が出てきて、新たな発見もありました。他己分析による自己分析ができていたんだと思います。

Q 大学生活はどのような4年間でしたか。

楽しい4年間でした。よさこい祭りで踊ったのも良い思い出ですし、硬式テニスのサークルに所属していたので、ほかの学部の友人とも交流ができました。一緒に旅行に行ったり、ときには仲間と四万十川や室戸まで出かけたり。自然がたくさんあるので、遊ぶところに恵まれていましたね。都会の学生とは違い、フットワークが軽くなったように思います。 また、もともと生物が好きで理系を選択しましたが、農学部に入学したからこそ、農業に関連する仕事に就きたいという将来のビジョンがしっかり見えてきたんだと思います。 研究室では、室戸の深層水なすを栽培している農家の方に協力いただいて、麦飯石の効果を検証していました。農家の方とお話をするのはとても楽しく、貴重な経験になりました。

Q 就職活動について、後輩にアドバイスはありますか。

就活の時期は、年々早くなっています。僕が本格的に動き始めた3月頃は、すでに説明会を終了し、エントリーを閉め切っている大手企業もたくさんありました。頑張りすぎてもいけませんが、定期的にしっかりと企業の動向をチェックするといいと思います。 大学生活については、いろいろなことにチャレンジしてほしい。やらずに後悔するより、やって後悔したほうがいいと思うんです。やって後悔することによって、学ぶことがたくさんあると思います。

Q 今後の目標を教えてください。

背伸びをせずに、頑張りすぎないように頑張りたいと思っています。そしていろいろな人と触れ合いたい。営業職ですから、農家の方や取引先の方と話をするのを今から楽しみにしています。