高知大学農林海洋科学部・大学院総合人間自然科学研究科農林海洋科学専攻

進路・就職
ここでは、各学科のキャリアイメージと先輩たちの就活体験談、
就活サポート体制や取得できる資格についてご紹介します。

−先輩たちの就活体験−

土木技術で快適な暮らしのお手伝いしたい

布田知紗

国際支援学コース4年(2015年度取材)
大阪府出身
高知県庁技術職(土木) 内定

Q どうして土木技術職を目指したのですか。

私の父が土木技術者で、私は小さい頃からよく父が携わった高速道路の話を聞いていました。その影響で「ものづくりってカッコいい!」と憧れを抱き、技術者の道に進みたいと思うようになりました。

Q 試験に向けてどのような準備や対策をされましたか。

公務員試験の準備として、例えば大学生協が開催している講座を受講したり学外の公務員予備校に通ったりする方法もありますが、私の場合はそういったものは受けず、すべて自主学習で対応しました。一般教養や土木の専門知識については参考書を購入して勉強し、わからないところは研究室の先生に質問して教えてもらいました。また、小論文は過去問題をもとに、自分だったらこう答えるという準備をしました。

Q 内定につながったポイントは何だったと思いますか。

二次試験の面接では技術職の方による面接と人事の方による面接の2種類がありましたが、私はその技術職の面接で、全く知らない知識について聞かれ満足に答えることができませんでした。すごく落ち込みましたが、その後すぐに気持ちを切り替え、人事の面接ではしっかりと自分らしさをアピールすることができました。それがよかったのではないかと思っています。
その時に話したのは、3年間続けたアルバイトについてです。アルバイト中にやってしまった失敗と、その時に何を考えどう改善したかという自分なりのPDCAの話をしました。勉強だけでなく、大学生活全般を通じて自分を評価してもらえたと思います。

Q 高知大学で学べてよかった点を教えてください。

私は衛星画像の解析を専門とする研究室に入り、卒論では衛星画像からインドネシアの森林火災を抽出する研究に取り組みました。 卒論でインドネシアを調査地に選んだのは、高知大学に「SUIJI」という特別な学びのプログラムがあったから。これは、高知、愛媛、香川の3大学とインドネシアの3大学とが互いに交流しながら学ぶプログラムで、ここに参加できたことで視野が大きく広がったし、今しかできない経験を得ることができました。「SUIJI」でのいろいろな出会いに感謝しています!

Q 高知大学の一番の特徴は何だと思いますか。

それは「フィールドが近い」という点です! 私の出身地・大阪をはじめ都市部の大学の多くは、農場がキャンパスから車で1時間ほどもかかってしまうような距離にあります。それに比べて高知大学は、農場は目の前だし、山も川も海もすぐ近くにあって実習が充実しています。その環境が楽しかったし、幅広いフィールドが体験できてとてもためになりました。

Q 就職活動について、後輩にアドバイスはありますか。

実は私は、夏の募集で受けた公務員試験二次試験が大学の重要な実習と日程が重なり、試験を辞退せざるを得ませんでした。けれど、あきらめずに情報のアンテナを張っていたところ、例年はない冬の特別募集の枠を見つけ、チャンスを掴むことができました。だからみなさんも、ぎりぎりまであきらめないでください! あきらめなければ、最後まで逆転は可能です!

Q 今後の目標を聞かせてください。

公務員となるからには、やはり県民の方が快適な暮らしを送れるようお手伝いがしたいと思っています。例えば、私はいつも自転車で移動していますが、最近よく感じるのが歩道と車道の段差の怖さ。自転車でもパンクしそうになるので、お年寄りや身体が不自由な人、ベビーカーなどにはもっと大変ではないかと思います。自分が経験した小さな気づきが、安全で快適な生活の実現につながればうれしい。そういう目線を大事に仕事をしていきたいと思っています。