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Kochi Medical School Hospital Clinical Radiology Department

高知大学医学部附属病院(代表)088-866-5811

〒783-8505 高知県南国市岡豊町小蓮185-1

検査時のお願い

検査を受けられる方にとって、病気の診断・治療が的確に安全になされる事が最も大切なことです。
わからないことや、不安なことがある方は、検査を勧めていただいた医師から納得されるまでお聞きください。説明に納得されて安心して検査を受けて頂くようにお願いいたします。
なお、妊娠の可能性がある方は、検査を勧められた医師もしくは、放射線部の検査担当者にお申し出下さい。

一般撮影

X線写真に写るものについては、一般の方々が思われる以上にあります。
金属類は勿論良く知られています。また、ボタンのような硬質の樹脂などもそうですね。
次のようなものも撮影部位、それに適した撮影条件などで画像上に写り、診断の妨げになることがあります。

金属類、プラスチック類、髪の毛、衣服のしわ、Tシャツなどのプリント、下着のライン、衣服の厚さの変化、湿布類、カイロ 等

胸部X線写真 ネックレスあり 腹部X線写真 下着・ベルト ネックレスや下着のワイヤーが障害陰影となった例です。

もちろんすべての撮影が脱衣をしなければならないわけではありません。
着衣のままでも問題ないものもありますし、また、こちらがご用意しました検査衣に着替えていただく時もございます。
しかし、診断上どうしても脱衣してもらわなければならない事もございます。検査担当者が撮影目的により判断いたしますので、ご協力をお願いしたします。

CT

CTでは、一般撮影と同様に金属類は外して頂きます。金属類が撮影部位にありますと、診断に用いることの出来る画像が得られません。
また、一般撮影と同様に微細なものも写りますが、検査の性質・画像の成り立ちが異なりますので着衣にボタン(非金属)があっても検査には差し支え無い時があります。しかし、やはり脱衣していただかないといけない事もあり、検査衣に着替えていただく事もございますのでご協力をお願いいたします。
また、造影検査を行う際には診療科の検査依頼時に絶食の指示があると思いますのでご注意ください。食事をされていますと検査ができない事があります(お水は飲んでいただいても構いません)。

金属類 ヘアピン、エレキバン、ワイヤーの入った下着類、補聴器、ベルト、ファスナー等
硬質性のプラスチック 補聴器、眼鏡、ボタン等

これらの物がありますとCTの原理上、人工的偽像(アーチファクト)を生じ著しく診断を阻害する恐れがあります。ご理解・ご協力をお願いいたします。

MRI

MRI検査は非常に強力な磁石でできた丸い筒の中に入り、磁気の力を利用して撮影する検査です。金属類を身に着けていますと、画像が乱れて検査に支障をきたすだけでなく、MRI装置に金属物が磁力で引っ張られて飛んだり、装置に引っ付いたりするため大変危険です。また、体全体が筒の中に入りますので、撮影部位に関係なく、金属物は全て外していただくようお願いいたします。検査の際には検査衣に着替えていただきます。また下記のものは検査室への持ち込みは厳禁ですので注意をお願いします。

眼鏡、ピアス・イヤリング、ネックレス、ヘアピン、かつら、コルセット、腕時計、鍵、入れ歯、携帯電話、磁気カード、エレキバン、使い捨てカイロ 等

また、次のような方はMRI検査を受けられないことがあります。検査を勧めていただいた医師にご相談下さい。また、実際に検査を受ける際には必ずスタッフに申し出ていただきますようお願いしたします。

  • 心臓ペースメーカーを留置されている方
  • 人工内耳の方
  • 古い人工心臓弁の手術を受けられている方
  • 血管へのステント留置術を8週間以内に受けられた方
  • 脳動脈クリップが入っている方
  • 骨折等によりボルト固定がされたままの方
  • 眼に微細な金属片が入っている方(または入っていると疑わしい方)
  • 金属の義眼底の方
  • 磁性アタッチメント義歯(入れ歯)の方
  • その他体内に金属物を入れられている方
  • 入れ墨・アートメイクを入れられている方
  • 閉所恐怖症の方
  • 妊娠されている方(または妊娠が疑わしい方)

その他の注意事項

  • 問診や更衣の時間が必要ですので、予約時間よりお早めにおいで下さい。
  • 当施設のMRI検査は予約制ですが、緊急検査の有無、検査状況により予約時間通りに検査が行えない場合があります。予約時間を守るよう努めておりますが、ご了承願います。
  • 検査時間は検査室に入ってから出るまでおよそ30分位です(検査部位・条件によって異なります)。
  • CT検査と同様に、造影検査時には絶食の指示があると思いますので食事はされないようにお気を付け下さい。食事をされていると検査ができない場合があります。
  • 湿布薬・ニトロダーム・ニコチンパッチなどは貼ったまま検査を受けられると火傷をする可能性がありますので外して頂きます。
  • 化粧品には、磁性体が含まれているもの(マスカラ・アイシャドウ等)があります。検査画像に影響を及ぼすだけでなく、火傷をする可能性がありますので出来れば付けずに来院して下さい。場合によっては検査前に化粧を落として頂くこともありますのでご了承下さい。
  • カラーコンタクトレンズは材質に金属が使われている場合がありますので、外してご来院いただくか、検査前に外して頂きます。
  • ヒートテック等の機能性肌着を身に着けたままMRIを受けられると、火傷をする可能性がありますので、検査前に脱衣して頂きます。
  • 現在授乳中の方で、造影検査をされる場合、検査後授乳を控えていただくことがあります。事前に主治医とご相談ください。

MRIはその検査の特性上、注意すべきことが数多くございます。安全に検査を遂行するために、スタッフの指示にご理解とご協力をお願いいたします。

高知大学医学部附属病院高知大学医学部附属病院放射線部

〒783-8505
高知県南国市岡豊町小蓮185-1
TEL 088-866-5811