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Kochi Medical School Hospital Clinical Radiology Department
高知大学医学部附属病院放射線部
高知大学医学部附属病院(代表)
088-866-5811
〒783-8505 高知県南国市岡豊町小蓮185-1
一般撮影
Radiography
一般撮影とは?
一般撮影は最もよく知られている検査です。X線を人体に照射し、透過してきたX線の強弱を画像化します。胸部や腹部、全身の骨などの撮影、造影剤を用いた消化管系、尿路系、生殖器系の検査・撮影をしています。
一般撮影系は11の撮影および検査・治療室があり、7名の撮影担当技師と看護師で対応しています。
また、ポータブル撮影装置による病棟出張撮影も行っています。
現在は医療画像のディジタル化が進んでいます。当院におきましても、2016年に撮影装置を一新いたしまして、一般撮影系の全てがフラットパネル検出器(FPD:Flat Panel Detector)を用いたDR(Digital Radiography)システムで画像を得ています。今回導入されたFPDシステムは既存のCR(Computed Radiography)システムと比べ、検出感度の向上(被ばく線量の低減)、画像処理能力の向上、迅速な画像作成が可能(検査の短時間化)等、多くの点において改善されており、検査を受ける方の負担を少なくすることが出来るようになりました。
得られた画像は全て病院の画像サーバーに送られ、院内の電子カルテ参照端末約1000台で画像確認・診断が可能になっております。
一般撮影は最も簡便に行える検査です。
しかし、目的とする部位を的確に描出するためには、部位と目的に応じた正確な撮影角度・ポジショニングが必要です。人体の解剖学、X線解剖学の知識をもって、適切な撮影条件で撮影されなければ、不必要な被ばくを患者さんに与えてしまうことになります。
診断・治療に役立つ画像を得るためには、患者さんの検査へのご理解、ご協力は欠かせません。診療放射線技師は得られる画像の最適化に努力いたしますので、ご理解とご協力をお願いいたします。
設備・主な検査内容
・中央撮影廊下
中央操作廊下は約30mあり、操作廊下両側に撮影室・画像転送を管理するコンピュータ室を配しています。一般撮影系の全ての装置は、DR方式・無線タイプのデジタルX線画像診断装置になっております。また、各装置はRIS(放射線部情報管理システム)より検査オーダー・患者情報を取得しています。
・11番 胸部撮影室
11番撮影室では主に胸部の撮影を行っています。一般撮影の内、半分以上を占める胸部撮影の大半をこの部屋で行っています。
・19番、20番、14番、21番 腹部・骨撮影室
19番・20番撮影室では、主に腹部、整形外科領域(脊椎、四肢など)、頭部領域の撮影を行っています。X線管はそれぞれ2機設置されており、多様な検査・撮影に対応できるようになっています。また、14番・21番撮影室でも同様の撮影を行うことができ、補助的な役割を担っています。
・10番 乳房撮影室
10番撮影室では、乳房撮影(マンモグラフィ)を行っています。撮影時、乳房を板で挟むため、痛みを伴いますが、乳房を薄くするほど、被ばくが減り、きれいな写真を撮影することができます。検査を受けられる方にはご理解・ご協力をお願いいたします。
・13番 骨密度測定室
13番撮影室では骨塩定量(骨密度)測定を行っています。骨粗鬆症の診断や、薬剤による骨量減少の診断などに使用されます。
・12番 歯科撮影室
12番撮影室では歯科撮影を行っています。目的に応じて歯牙撮影、パノラマ撮影、咬合撮影を行っています。
また、2015年には歯科用CT(コーンビームCT:CBCT)を導入しました。コーンというのは円錐形という意味で、X線が円錐状に照射されます。コーンビーム方式の特徴として、低被ばく、短時間で細かいスライス画像を取得できます。主に歯科治療・診断に用いられますが、耳鼻科疾患に用いられることもあります。
・22番 特殊撮影室
22番撮影室では、DR機能を有した専用撮影装置を用いて、泌尿器・婦人科系の検査を行っています。狭窄、閉塞した尿管に対して尿の通り道を確保するための尿管ステント留置術や、子宮内に専用のカテーテルを挿入し、造影剤を注入することで子宮や卵管〜卵管采までの経路を撮影する子宮卵管造影(HSG)検査などを行っています。
・7番、8番 X線TV室
7番・8番撮影室のX線TV装置です。CアームDR装置となっており、患者さんの体位変換無しに、色々な方向より撮影が可能です。各種消化器系検査、非血管性のIVR、下肢静脈撮影、肝胆道系の検査、整形外科系の検査などを行っています。
・ポータブル撮影
2014年より、一般撮影系よりも先駆けまして、回診撮影用装置(ポータブル撮影装置)にFPDシステムを導入しております。大きく見やすい15インチサイズモニタを搭載しており、病室で撮影した写真をその場で確認することができます。また、病院内の無線LANを介してRISと接続しており、被検者情報などをオンラインで取得することが可能となっています。画像は病院の画像サーバーに送信し、すぐに院内の電子カルテ参照端末にて確認・診断ができるようになっています。
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