
大学院進学時に研究を変更
学部生のときは果樹園芸学研究室に所属していました。 研究室が農場に畑をたくさん持っていて、文旦、桃、レモン・・・いろいろな果物を栽培していました。
桃の花がたくさん咲いた時期は、桃の木の下で花見もやりましたね(笑)。文旦など果実がたくさん採れるから、友達にお裾分けもしましたよ。
大学院に進むにあたって、果樹と野菜とでは生育も成長のスピードも全く違いますから、野菜のほうをもっと専門的に勉強しようと思いました。そして、蔬菜花卉園芸学研究室への所属を決めました。今はおもにトマトの栽培について研究しています。


桃の花。畑中満開になると本当にきれい
紫外線や可視光線を変換するフィルムを活用した成長実験
現在行っている研究は、水を与える量を変えることでトマトを高糖度化できるか、という研究。また、農業用ハウスにはさまざまなフィルムが使用されていますが、紫外線や可視光線を変換するフィルムを採用すると、トマトやイチゴの成長にどのような影響を及ぼすのか、実験しています。
研究室のハウスは、キャンパス内に20以上あるんです。ハウスごとにフィルムを変えて、成長を観察しています。
研究をはじめ、調査のためのハウス管理も毎日ですから朝から結構忙しいですが、最後まで頑張って調査していきたいですね。


キャンパスにずらりと並ぶハウス。中は高温で一定管理しているので、夏場の作業は汗だくで大変。でもハウスの中に入ると、イチゴの甘い香り。水の量やハウスのフィルムによって、糖度や大きさが変わるのがおもしろい!
[研究こぼれ話]
日頃の研究活動を地域の皆さんに紹介する「物部キャンパス一日公開」は、毎年11月に開催しています。牛やヤギとの触れ合いやみかん刈りの体験などもあるんです。
研究対象の熱帯植物を展示したり、果実の発育を観察するために農場で育生している柿やレモンを販売する研究室もあります。
僕の研究室では、苗生産の研究を行っていることもあり、植物の苗を販売しました。農家の方が朝から行列をつくって買いに来てくれました!
また、留学生が自国の料理を提供したり、研究過程で収穫した果物を販売するお店もあり、近隣の家族連れがたくさん遊びに来てくれる、楽しいイベントです!
