国際学会報告
米国麻酔学会 ASA 2011に参加して
2011.10/16-20
2011年10月16日~20日に米国Chicagoで開催された米国麻酔学会(American Society of Anesthesiologists; ASA)に参加しました。
シカゴは、イリノイ州の大都市で、ニューヨーク、ロサンゼルスに次、全米第3位の都市です。成田からシカゴオヘア空港まで約12時間。時差14時間。英語で「風の街」(Windy City)と呼ばれ、ミシガン湖から季節風が吹き付け、滞在中は、高知の真冬並みの気候で驚きました。
学会はアメリカ最大の総合コンベンションセンターであるMcCormick placeで行われました。とても広い会場で、ポスター会場を探すのに大変苦労しました。今回は、 海外学会初参加の私と横山教授、河野先生、前田先生が医局員として参加しました。


ポスター発表のセッションは朝8時から始まりますが、私は、午後1時からの発表と比較的時間に余裕がありました。開始の時間までにポスターを指定の場所に貼り、約3時間掲示と発表を行います。発表形式は日本麻酔科学会でのポスター発表に似ていて、各セッションの座長と発表者がまとまって1つ1つのポスターを順に回って発表・質疑応答が行われます。緊張のあまり、100%思ったようには発表できませんでしたが、優しい座長と、指導医の先生方に助けられ、無事に発表を終えました。また、機械展示では、最新のエコー装置を実際に被験者で試すことができました。ASAでは、多くの刺激を受け、貴重な経験ができました。
観光ですが、ジョンハンコックセンターからの360℃の摩天楼の夜景観賞、シカゴ川のクルーズなど、十分に楽しんできました。
シカゴは、1871年の大火によって甚大な被害を受け、炎が燃え尽きるころには街は廃墟になり、ほとんどの公共建築が焼け落ちたそうです。しかし、この焼失はシカゴの計画都市化、新都市計画の幕開けになり、被災後、シカゴは建築家たちの格好の市場となり、摩天楼設立ラッシュの先駆となりました。その後建築ラッシュは続き、戦後には世界一の高さを誇っていたシアーズ・タワー(現ウィリス・タワー)などが建設され、摩天楼発祥の地として知られています。新旧様々なデザインの高層ビルが建ち並ぶ本当に美しい町でした。
そして、シカゴの名物と言えばディープディッシュ・ピザです。ディープディッシュ・ピザを食べにシカゴピザ発祥の店「Pizza Dew」へ 。アツアツの鉄鍋に入って運ばれてきます。ピザは厚さ5cm以上あります。具材がたくさんのっていて、とろとろチーズと野菜がゴロゴロ、ジューシーなお肉も非常に分厚い。香ばしい生地との相性がぴったりです。
最後に、お忙しい中ASAに参加させていただいたことに、この場を借りてお礼申し上げます。ご指導ありがとうございました。個人的には英語力に自信がないため不安でいっぱいでしたが、海外の方と自分の演題についてお話しして意見をいただくということは、とても刺激的で貴重な経験でした。
北村 園恵