国際学会報告
ヨーロッパ静脈経腸栄養学会 2012
2012.9.8-11
9/8~9/11までスペインのバルセロナで開催されたESPEN 2012(ヨーロッパ静脈経腸栄養学会)で発表してきました。近年、周術期の栄養療法に関心が高まっており、当講座でも麻酔、集中治療における栄養療法の研究を行ってきました。今回、初めてESPENで発表する機会を得ました。
発表は術前炭水化物負荷とインスリン抵抗性に関する研究の結果を報告しました。術前炭水化物負荷に対する注目の高さからか、多くの参加者の方が内容に興味を示し、質問も数多くいただきました。普段、ヨーロッパ麻酔科学会に参加していますが、栄養に関する国際学会が初めてで、その他の研究もどれも新鮮で勉強になりました。
特別講演で「災害と栄養」ということで、東日本大震災の際の避難所の栄養などに関する内容で日本の先生がされました。冒頭に震災発生時の手術室の映像が供覧され、想像を絶する光景に衝撃を受けました。先日、当院でも手術中を想定した訓練を実施しましたが、その重要性を再認識しました。
バルセロナにはサクラダファミリアといった世界遺産に指定された、ガウディの建築群がいくつもあります。宿泊したホテルから徒歩2分の場所にも世界遺産のカサ・ミサがありました。また、9/11はカタルーニャ州の記念日で日本の報道によると60-130万人が参加したという行進を目の当たりにしました。
来年の6月、ヨーロッパ麻酔科学会がまたバルセロナで開催されます。この地に戻って来れるように研究活動を続けていきたいと思います。