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第40回日本集中治療医学会学術集会 in 松本

2013.02.28

集中治療学会 in 松本

 2013年2月28日から3月2日まで、長野県松本市で行われた第40回日本集中治療医学会学術集会に参加してきました。 前日現地入りした先生から最低気温が‐10度という恐ろしい情報をいただいていましたが、実際に行ってみると想像よりもはるかに暖かく、地元の方のお話では奇跡的に春の陽気が感じられる数日であったようです。また松本駅をはじめ街中の至る所に歓迎ののぼりが設置されていました。中には居酒屋のメニューを掲示した酒樽にまでメッセージが張り付けられていました。

今回は会場が数か所に分かれていましたが、あまり移動はせずメイン会場で多くの時間を過ごしました。そこでは主にポスター発表を行っており、優秀演題をはじめ様々な分野の発表がありました。集中治療学会は麻酔科医だけでなく、内科、外科、看護師、技師も参加する大きな学会であり、同じテーマの発表でも違った角度からアプローチされていて面白かったです。当科からは、山下先生、河野先生、矢田部先生、田村先生、荒川先生の発表がありました。このうち山下先生、河野先生は優秀演題にも選ばれていました。各発表ではコメントだけでなく質問もあり、充実した内容だったと思います。

同じ会場であった機器展示では、4月から導入予定の自動麻酔記録装置を体験してきました。当然バイタルは自動で記録され、薬剤や輸液などは選択式となっていました。また手書きと同じくコメントなども自由に書き込めるので不便は少ないのかなと感じました。導入後、慣れるまではなかなか大変そうな印象を受けましたが、台帳入力やスキャンの手間がなくなることはありがたいです。

その他にも「ICUの原風景」という写真展も開催されていました。有名な鉄の肺の写真や、大きすぎるPEEP肺など様々な機械類の写真があり、いまでは考えられないような風景もありました。もっともインパクトがあったのが、「緊急電話中の足を使った胸骨マッサージの図」と「JAMAの表紙を飾った昔のCPR法」でした。写真では見えにくいですが、CPR法の中には、倒れている人の横で笛を吹いたり、逆さ吊りにしたり棒でたたくといった衝撃的な絵が載っていました。こういった貴重な資料を目にすることができるのも学会ならではと感じました。

 高知-松本の移動はなかなか大変でしたが、学会に参加できたことで様々な症例について知ることができたり、新しく興味をもつことができたりしてとても有意義な時間を過ごすことができました。緊急手術もあって忙しい中、参加させていただきありがとうございました。

麻酔科 岡崎 想

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