3年生で挑戦した日本代表!
トビタテ留学JAPANで得たもの
留学体験者 4年(2018年取材時)中嶋萌絵
私が、政府の留学制度「トビタテ!留学JAPAN 日本代表プログラム」 に挑戦したのは、自分のやりたいテーマに対して自由に学びが組み立てられる点に魅力を感じたからです。競争率の高いプログラムですが、農林海洋科学部はこれまでも学生が選ばれた実績があり、それを支援してこられた先生方に私もサポートをしていただいて、チャンスを掴むことができました。選考段階だけでなく留学先大学の選定や師事する教授とのコンタクトまで、きめ細やかにフォローいただいたおかげで望み通りの留学を叶えることができ、感謝しています。
私が取り組んだテーマは「日本茶ツーリズムの可能性を追求する」です。
もともとのきっかけは、ベトナム茶葉の機能性成分や微量元素の分析のために研究室の仲間と2週間ベトナムに行ったこと。そこから高知や日本の茶畑に興味を持ち、「日本のお茶や茶産地の魅力を発信することで、一次産業の活性化や地方再生につなげられないか?」という自分のテーマにたどり着きました。
留学前には、京都の茶畑で3ヶ月間のインターンシップに参加し、日本茶の栽培・加工やインバウンド(訪日外国人)を対象にした体験型観光などを学んで準備。そして2カ月マレーシアで語学研修や紅茶畑の視察をした後、カナダの東海岸にあるニューブランズウィック大学(University of New Brunswick)に留学しました。
ニューブランズウィック大学では、観光学やお茶のツーリズムについて見識のある経済学部の教授のもと、様々な学びを得ることができました。その傍ら、日本茶のPRのために授業を1コマ借りて緑茶の飲み比べを催したり、町の観光案内所でテイスティングイベントを行ったりと、課外活動にも積極的に取り組みました。すべての経験が、自分自身の大きな成長につながったと感じています。
復学後の現在は、「本当の日本茶の価値を発信していく」ために自分に何ができるかを、農学の科学的アプローチや経済・観光といった社会学的アプローチなど多角的な視点で模索している最中。今後の卒業研究や就職活動にもつなげていきたいと考えています。
私は一歩踏み出して留学することで、世界が大きく広がりました。皆さんも、そういったチャンスをぜひ掴んでほしいと思います。