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血液培養セット依頼
菌血症を疑うときには、血液培養を採取します。そして、血液培養を行う際、血液培養ボトルに2セット採取します。その理由は2つあります。一つは、1セット採取した場合の細菌検出率は73.2%、2セット採取すると93.9%、3セット採取すれば96.9%になります。診断をつけるためには、血液培養は1セットだけでは陽性にならないことも多いので、少なくとも2セットは採取します。二つめは、2セットあると、コアグラーゼ陰性ブドウ球菌などの汚染菌が仮に陽性になった場合でも、真の菌血症かそうでないかの判断がしやすいからです。血液培養から検出された菌の名前を知ることで、その菌が真の起因菌なのか、あるいはコンタミネーションの可能性が高いのか、判断がつきます。
2008年から感染対策ニュースや感染対策研修会で血液培養を行うことと、血液培養複数セット採取の重要性を伝え、推奨してきました。
以後、当院の血液培養複数セット採取率は90%前後を維持しています。感染症診療の基本として、100%に近づける必要があります。今後も感染対策研修会や感染対策ニュースなども活用しながら、各科の医師に血液培養の重要性を理解していただき、積極的に施行していただくように働きかけます。
以後、当院の血液培養複数セット採取率は90%前後を維持しています。感染症診療の基本として、100%に近づける必要があります。今後も感染対策研修会や感染対策ニュースなども活用しながら、各科の医師に血液培養の重要性を理解していただき、積極的に施行していただくように働きかけます。