国際学会報告
15th World Congress of Anaesthesiologists
2012.3.25-30
3月25日から3月30日までアルゼンチンのブエノスアイレスで15th World Congress of Anaesthesiologists が開催されました。
3月23日に日本を出発して、現地に着いたのは3月25日の朝(現地時間)。実に60時間にも及ぶ移動。まさに地球の裏側でした。初めての南米で出発するまでは不安もありましたが、実際は気候も日本と同じようで、現地の方も大変親切で安心しました。
偶然にも僕たちの宿泊したホテルの前から学会場までの無料シャトルバスが出ており、往復には重宝しました。学会は世界各国から本当に多くの麻酔科医が参加していました。途中で4年後に開催する香港の紹介を兼ねて、獅子舞も披露されていました。
今回、僕たちは褐色細胞腫の血糖変動についてポスター発表を行いました。ポスター発表は初めてのデジタルポスター。中央で管理されており、時間がくるとどんなに議論の最中でも次のポスターに画面が切り替わってしまいます。座長の先生が2人いて、厳しい質問もありましたが、次のポスターに強制的に変わると、笑顔がこぼれて和気藹々と次のポスターに移り、緩急ついている発表でした。
最終日は出発までの間にブエノスアイレス市内を観光しました。まず、驚いたのが釣りを楽しむ人が多い大西洋と思ったのが、ラプラタ河という川だったこと。対岸まで40~300kmあるそうです。スケールが違います。またもう一つ印象的だったのが、地下鉄です。
日本で最初に開業した地下鉄銀座線はこのブエノスアイレスの地下鉄がお手本とのことです。現在はその銀座線で活躍した電車がここブエノスアイレスで走っています。
日系の方も3万人ちょっと生活されているようで、日本料理の店もありました。本当においしい日本料理で心と体が癒やされました。
アルゼンチンは風光明媚なところです。ただ現地の方に聞くと、すべてを満喫するには2週間必要だそうです。いつかまた訪れてみたいと思いました。