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2015.5.28-6.2

国際学会報告
ヨーロッパ麻酔学会 ESA 2015

川西  泰広 (高知大学医学部附属病院 研修医)

こんにちは、高知大学初期研修医の川西泰広です。この度は2015年5月28日~6月2日にドイツのベルリンで開催されたヨーロッパ麻酔学会に横山教授、矢田部先生とともに参加させて頂きましたので報告させていただきます。

ベルリンはドイツ連邦の首都でヨーロッパ北部に位置し、東京からは飛行機を乗り継いで14時間ほどかかります。北緯が52度と北海道の稚内よりも遙かに北にありますが緯度の割には暖かく、我々が訪れた5月末はちょうど高知の桜が咲く季節くらいの気候でした。

私と矢田部先生は別々の便で日本を出発し、乗り継空港のフランクフルトで落ち合う予定になっていたのですが、私の乗った便に遅延が発生したため、乗り継ぎに間に合わずフランクフルトで1人予定外の1泊をするというアクシデントに見舞われました。その後もスーツケースが出てこないこともあり往路は散々なものでした。発表中の写真で私がスーツを着ていないのも荷物が間に合わなかったためです。

学会では“The effect of desflurane on postoperative cognitive dysfunction compared with sevoflurane and propofol” と題してe-posterを用いて発表を行いました。会場はバスケットボールコートほどの空間がカーテンで8つのブースに仕切られており、そこで同時進行で発表が行われていました。そのため、会場はかなり騒がしい空間でした。発表の少し前までは外国人も国際学会では緊張するんだなぁとのんびり他人の発表を聴いていましたが、自分の番が近づくにつれてそんな余裕はなくなり、原稿を何度も見返したりしてとても緊張したのを覚えています。自分の出番ではかなり緊張していたため、思うような発表ができたかどうかは覚えていません。最大の難関であった質疑応答では聴衆からの質問は無く、座長からのコメントとアドバイスのみで少し拍子抜けしてしまいました。発表者側としては質問が無かったのは正直ほっとしましたが、座長以外の方がどのような感想を持たれたのかが分からなかったので少し残念でもありました。


学発表日以降は他の発表を聞いたり、機器展示を回ったりしながら過ごし、空いた時間にはベルリン市内の観光もできました。横山教授や他大学の先生たちとの夕食にも同席させて頂きました。

最終日にはカールストルツ社のビジターセンターを見学させて頂きました。ビジターセンターは1800年代に建造された病院を改築した施設で外観はもちろんのこと、建物の内部にも当時の柱やエレベーター、診察室などが残されていました。そのような建物の中に最新の手術機器やシミュレーター等が置かれており何とも素敵なギャップを感じました。

今回の出張で国際学会での発表をさせて頂いたことが私にとっての一番大きな収穫でした。また、その他に外国の文化や習慣に触れられたことも貴重な体験となりました。このような機会を与えてくださった横山教授、矢田部先生、他の麻酔科スタッフの方々に本当に感謝しています。ありがとうございました。


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