研究室紹介
平成18年11月1日付けで医療学講座医療管理学分野が開設されました。医療管理学というのは耳慣れない言葉ですが、その守備範囲は広く、 医療安全管理、栄養管理、感染制御、褥瘡制御、医療経済、医療行政など多くのことが含まれております。いずれにいたしましてもこれらはすべて患者さんが安全で安心な医療を 受けることができるようにするため、と同時に医療者側が安心して安全な医療を提供することが出来るようにするためであります。
医療安全管理部門に専任リスクマネージャーと専任事務職員、栄養サポートチームに兼任栄養士と兼任医師、感染対策チームに専任看護師と専任教員、褥瘡・創傷チームに 専任看護師と兼任医師などをおいて組織化するとともに集中的な権限を与え、セイフティ・コラボレーション・ユニット(安全協働ユニット)として 機能しています。医療管理学分野の部屋もこのセイフティ・コラボレーション・ユニットの中にあります。
また、医学科4年生へ「医療安全学」の講義を15回にわたり行っています。
現在の高知大学附属病院は開院当初から比べますとはるかに患者さんに優しい医療を提供できていると思います。しかしながら、これには上限はないと考えております。さらに良い医療を提供できるようお手伝いをし、ひいては地域医療に貢献していきたいと思っております。
「四国病院経営プログラム」においても「医療管理」の講義を担当しています。また、国際交流を積極的に推進しており、ハワイ大学医学部、台湾大学医学部、ウズベキスタン(Tashkent State Dental Institute)、ブラジル(南マットグロッソ連邦大学)より学生・研究者の受入れ及び派遣・指導を行っています。