EDUCATION

臨床疫学

研究室紹介

臨床疫学講座は、高知県からの支援を得て、2020年4月から、高知県臨床研究フェローシップの拠点講座として高知大学医学部に設置されました。

本フェローシップは、高知県西部の地域医療の現場で週4日の診療業務を行いながら、プロテクトした週1日の研究日で、臨床研究を学び実践していただきます。地域メンターである私と、高知大学や京都大学などの臨床疫学専門家が指導し、3年間で研究の実施・論文化を目指すプログラムで学位の取得も可能です。現在3名の医師がフェローとして診療・研究に励んでいます。

臨床疫学とは、医療従事者が「臨床現場で悩んだことや困ったこと(クリニカルクエスチョン)」を、介入ではなく疫学的手法で解決し、その答えを臨床に還元する学問です。高知の地域医療の現場は、今後、世界が抱えるであろう諸問題にすでに直面しており、臨床研究で解決可能なクリニカルクエスチョンが、地域医療の現場には豊富にあります。

日常の自身の診療に、ひいては社会に還元できるような臨床研究に、チャレンジしてみませんか?

研究内容

1.教育活動

・高知県臨床研究フェローシップ運営

・高知大学医学部学生講義

・高知県内医療施設所属医師研究指導

・臨床研究者育成セミナーの実施・協力

高知県、東京都、福岡県、福島県、長野県など


2.これまでの研究実績

・新型コロナウイルス感染症患者における代謝性アルカローシスの意義

・保険データベース病名の妥当性の検証

・内科系疾患における救急ヘリ活用の評価

・癒着性小腸閉塞発症と高残渣食の関係性の検証

・高齢者における筋肉量を加味したeGFRcr推定式の開発

・関節リウマチ患者における尿路感染症発症危険因子としてのSGLT2 阻害薬と副腎皮質ステロイド薬の交互作用効果に関する研究   

・医師の性格特性と患者評価の共同意思決定との関連

・地域医療現場における健康リテラシーとポリファーマシーの関係に関する研究

・漢方薬処方をめぐる不適切処方に関する研究

スタッフ紹介

役職名・所属 氏名 詳細

寄附プロジェクト(臨床疫学)

特任教授 佐田 憲映 研究者総覧へ

高知大学医学部  臨床疫学

TEL:088-888-2918

FAX:088-888-2918