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外科学「小児外科学」

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研究室紹介

高知大学医学部附属病が高知県中央の南国市にあることから、東西に長い本県の県中央部への受診には手間と時間を要します。そこで、外来診療を西部(宿毛市)と東部(安芸市)に新設し地域に溶け込む小児外科医療を目指しています。

小児外科医療は小児外科医のみで完結することはなく、多くの小児科医または産婦人科医の綿密な連携を必要とします。症例の年齢、症状、家族関係などから手術・治療方法の検討・選択、術前・術後の管理を行っています。

小児外科の担当する疾患は脳神経・心臓循環器・運動器領域を除く多岐にわたります。現在では低侵襲と整容性から半数以上に鏡視下手術が行われています。対応年齢は生後0日から16歳未満ですが症例によっては成人年齢でも手術対象となります。小児外科疾患は長期間の治療とフォローアップを必要とすることも少なくないため、成人に達した場合は成人診療科とコンタクトを取りながら治療の移行を行います。

外科的サポートの必要な重症心身障害児医療にも積極的に携わり、呼吸(気管切開、喉頭気管分離など)、栄養管理(胃瘻・腸瘻造設、噴門形成術など)を行っています。近年増加している小児便秘・排便障害症例についても原因検索と治療を行っています。

研究内容

  • 便色判定プログラムを利用した胆道閉鎖症および肝胆汁鬱滞疾患早期発見のためのフィールド実証研究

    胆道閉鎖症(BA)の予後改善には早期発見による早期手術(葛西手術)が必要であることが提唱されています。当科では早期発見の方法として新生児便色に着目し人工知能(AI)を応用した技術で便色異常を早期に判断するシステムを開発し、新生児健診で利用することでBA早期発見の可能性について実証研究を行っています。

  • 小児手術患者を対象とした臍内細菌に対するオラネキシジングルコン酸塩の消毒効果に関する探索的研究

    オラネジングルコン酸塩消毒薬(オラネジン)は本邦で開発された最も新しい手術野叢毒薬です。小児鏡視下手術では臍部ポートを使用することが多く、オラネジンによる臍部細菌叢の変化と安全・有効性について実証研究を行っています。

スタッフ紹介

役職名・所属 氏名 詳細
特任教授 大畠 雅之
病院助教 藤枝 悠希
高知大学医学部 統合外科学

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高知大学医学部 外科学「小児外科学」

高知大学医学部 外科学「小児外科学」

TEL:088-880-2370

FAX:088-880-2371